「清流の国ぎふ」づくり自然共生写真コンテスト PHOTO CONTEST

令和3年度「清流の国ぎふ」づくり自然共生工法写真コンテスト 入賞作品

研究会会員の投票と審査員による審査の結果、下記の7作品が令和3年度入賞作品に選ばれました。

最優秀賞

001.八重桜咲く羽根谷.jpg

入賞者

久保田 圭 氏

審査員コメント

土砂流出の激しかったかつての荒廃渓流がデ・レーケ以来の長年にわたる砂防施設の整備によって落ち着き、桜の植樹と相まって高い親水性を持つに至り、訪れる人びとを魅了しています。自然石の堰堤と満開の桜とが周辺の緑の景観にマッチした美しい写真で、上流に歴史的巨石堰堤が見え、野生動植物の影が感じられますとさらに素晴らしくなったと思います。

優秀賞

002.自然共生認定工法その2.JPG

入賞者

岐阜県自然共生工法研究会 事務局

審査員コメント

H16災の復旧工事としてこの約600m区間両岸水際に施工された、旧認定工法の緑化連節ブロック工法(アコール)によって、河岸法先までが草本植生で覆われてブロックが存在しないかのような植生の回復は意図通りの見事な成果です。写真は、自然共生の様子を良く伝えていて、青空と白雲、緑の山々と木々、河川の水面に河原と、撮影時期、アングル、色彩のいずれにも優れています。

優秀賞

003.道の駅清流白川クオーレの里.JPG

入賞者

岐阜県自然共生工法研究会 事務局

審査員コメント

山間を蛇行する河川に沿って、道路ばかりでなく微高地を親水性に優れた護岸整備等で護り、地域おこしの拠点にするような河川改修によって岐阜県の代表的景観である道の駅からの清流へのアクセスが整備されています。アングルが秀逸で、渓流で自然とふれ合いながら学べる場としてCOVID-19の下、まるで川が子供たちを待ちわびているかのごとき写真です。

佳作

004.中津川の夏.JPG

入賞者

三尾 大輔 氏

審査員コメント

背景の緑に澄み切った水と石礫河床が映える構図のよいダイナミックな景観写真となっています。2段の床止めを流れ下る水流が剥離していたり白濁していたりして、魚類の遡上は困難にも思えますが、中津川という土砂流出の多い急流河川に、現地石を使用して穏やかで安定した流れを創り出しており、河川景観や自然環境への配慮が感じられます。

佳作

005-1.保安林地域の環境保全施工.JPG

H22完成直後

005-2.保安林地域の環境保全施工.jpgR3完成後11年経過

入賞者

岡崎 均 氏

審査員コメント

鋼製土留め工が必ずしも景観に馴染んでいるとは言い難く、また、緑豊かな時季の撮影ではないために写真の見た目にさほどの美しさはありませんが、植生マットと植樹による工法の効果で法面の緑化の回復が目的通りに進んでいる好事例の写真です。土留め工前の石礫床に渓流環境への配慮がうかがわれ、植樹のカヤの生長も含めた今後の変化に興味が湧きます。

佳作

006.春のそよ風を受けて.JPG

入賞者

上野 公彦 氏

審査員コメント

最近の都市公園の一角の情景なのでもう少し賑わいがあってもよく、陽光を感じさせる木漏れ日も欲しい一方、木の葉と雑草が強調され過ぎの感もありますが、人工物ながら曲線的な机や椅子の配置が安らぎ感を醸した緑とそよ風を感じさせる心地よい写真です。ウッドデッキによる雨水流出の抑制、あるいは、生態系におけるコリドーといった特長があれば言及頂きたかったところです。

佳作

007.茶畑でマチュピチュ気分.JPG

入賞者

木呂子 豊彦 氏

審査員コメント

地域の自然に適した特産揖斐茶栽培のために、地形に合わせて一段一段丁寧に積み重ねて作られた茶畑は先人達の苦労の結晶であり、背後の山の緑と人工のお茶の緑との調和は岐阜のマチュピチュと呼ばれるに相応しい景観を創り出しています。写真は、人びとの営みで保全されてきた景観を地域おこしの核として地域の特長に新たな価値を生み出した情景を表しています。

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