令和5年度「清流の国ぎふ」づくり自然共生工法写真コンテスト 入賞作品
一般の方からの投票と審査員による審査の結果、下記の6作品が令和5年度入賞作品に選ばれました。
最優秀賞
入賞者
大日コンサルタント(株)
審査員コメント
出水による損傷のたびに修復に工夫を凝らし、山間の棚田を連想させる現在の姿に至ったことの窺われる規模の大きい落差工の写真です。逆光の陽射しを上手に使って撮影され、一部に乖離流、白濁流も見えますが、多様な流れが1枚にまとめられていて、魚道としての機能がよく表現・アピールされています。
最優秀賞
入賞者
梅田 直秀 氏
審査員コメント
流量が多い時には全断面魚道となり、少ないときには中央部と対岸の魚道が機能する、自然石を利用した落差工の写真は、生き生きとした水流、樹林と堤防法面の緑色、空の青色と白色に清涼感があり、落差工に求められる、河床安定や生息場の確保、周囲景観との調和等によく応えていることを表しています。
優秀賞
入賞者
熊崎 吉紘 氏
審査員コメント
山脚を保護して土砂流出を抑制して、下流河道の安定と環境を保全している構造物が中心に位置する写真で、水生動物移動への配慮が認めにくい点は残念ですが、流れ下る水の動きによって生じた碧と白のコントラストが背後の山と空や周辺に溶け込んだ情景を醸し出されていて、美しい写真となっています。
佳作
入賞者
久保田 圭 氏
審査員コメント
様々な生き物の生息や魚巣ブロックの確認は困難ですが、公共施設と組み合わせることで、都市内を流れる人工的な河川でありながら、桜、青空、緑、水面の対比が鮮やかで、写真は、地域に愛される川の良さ、景観が良く表現された仕上がりとなっていて、満開の桜が春の暖かさを更に感じさせてくれます。
佳作
入賞者
岐阜県可茂農林事務所
審査員コメント
農地整備によって用排水路がコンクリートで覆われてしまうことも多いですが、水辺環境の保全に努めて豊かな生物相を保っている場所も少なくなく、写真では、そのような場が貴重な地域資源であることを子どもたちが実感していそうな様子で、将来自然と共生した営農活動に取り組んで貰えそうに感じます。
佳作
入賞者
佐賀 弘一 氏
審査員コメント
木曽川河川敷内に造られた自然な流量変動のほとんどない下水処理水の導水路なので滞留感は否めませんが、逆に岸辺を強固に護る必要がなく、緑にあふれた落ち着いた水辺となっていることが写真によく表れていて、そのような環境を好む水生生物の動きが水路に沿った小径から観察できそうです。